フォークリフトが所要の荷重を積載した状態で、直線通路を90度旋回して荷物を積み付けることができる通路幅のこと。 直角積付け通路幅の仕組み(詳しく)直角積付け通路幅とは、フォークリフトが荷物を積んだ状態で、まっすぐな通路から90度向きを変えて、通路の横にある棚や置き場へ荷物を差し込めるのに必要な通路の幅のことです。倉庫のレイアウトを考えるときの基本となる数値で、フォークリフトのカタログ(仕様書)にも載っています。フォークリフトの仕様書の書き方は、日本産業規格 JIS D 6202(フォークリフトトラック-仕様書様式)で決められています。この規格では、次のように整理されています。直角積付通路幅(理論的最小値):計算上、ぎりぎり90度旋回できる最小の幅です。実用直角積付通路幅:理論的最小値に、荷物を積んだ状態で必要な旋回の余裕を足した、実際に使える最小の幅です。仕様書にはこちらが記載されます。理論的最小値の計算式は、フォークリフトの種類や車輪の配置によって変わります。代表的なカウンタバランス型(4輪車)では、最小旋回半径、フロントオーバハング(前輪の中心から車体前面までの長さ)、荷物の長さを足し合わせるのが基本で、荷物の幅が広い場合は荷物の角が描く軌跡も考えて計算します。仕様書では、1,100mm×1,100mmのパレットを積んだ場合の値を載せる様式になっています。JIS に示された計算式の一例を挙げると、カウンタバランス型の4輪車で、車体中心から旋回中心までの距離の2倍が荷物の幅以上の場合、理論的最小値Aは「A=R+F+Lp」で求めます。Rは最小旋回半径、Fはフロントオーバハング、Lpは荷物の長さです。これに旋回余裕Cを足した「As=A+C」が実用直角積付通路幅になります。具体例・現場での使われ方倉庫に新しくラックを置くときや、フォークリフトを入れ替えるときに、この数値を確認します。通路が実用直角積付通路幅より狭いと、荷物を棚にまっすぐ差し込めず、何度も切り返しが必要になります。その結果、作業が遅くなるうえ、ラックや荷物にぶつける事故の原因にもなります。一般に、カウンタバランス型は車体の後ろにおもりがあるため車体が長く、広い通路が必要です。リーチ型はマストやフォークを前後に動かせ、車体もコンパクトなため、より狭い通路でも積み付けができます。保管効率を上げたい倉庫でリーチ型が多く使われるのはこのためです。実際の数値は車種ごとに違うので、メーカーの仕様書で確かめます。似た用語との違い直角通路幅(実用直角通路幅):荷物を積んだフォークリフトが、直角に交わる通路の角を曲がって走るのに必要な幅です。JIS では、理論的最小値に旋回余裕200mmを足して求めるとされています。積み付けのための幅とは別の数値です。最小旋回半径:フォークリフトがいちばん小さく回ったときの半径です。直角積付け通路幅を計算するときの材料の1つになります。よくある質問Q. カタログの数値どおりの幅があれば十分ですか?A. 実用直角積付通路幅は、すでに旋回の余裕を含んだ最小値です。ただし、荷物の大きさがカタログの条件(1,100mm×1,100mmのパレット)と違う場合や、柱や人の通行がある場合は、さらに余裕を持たせて計画するのが安全です。Q. 荷物が大きくなると通路幅は変わりますか?A. 変わります。計算には荷物の長さや幅が入るため、荷物が大きいほど必要な通路幅も広くなります。Q. フォークリフトの運転にこの知識は必要ですか?A. 運転者が計算をする場面は多くありませんが、通路の広さと車体・荷物の大きさの関係を知っておくと、切り返しの回数を減らし、ラックや荷物への接触を防ぎやすくなります。安全で効率のよい運転の土台になる知識です。関連用語カウンターバランス型フォークリフトパレットラック固定ラックパレット重量ラックスライドラック自動倉庫荷崩れ
LOGISTICS GLOSSARY
直角積付け通路幅とは
WAREHOUSE
この用語が出てくる、倉庫の仕事。
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