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コンテナ船と海上輸送の基本用語をやさしく解説

スーパーに並ぶ輸入食品や、通販で買った海外製の雑貨。その多くは、大きな船に積まれて海を渡ってきています。海上輸送は、目に触れる機会こそ少ないものの、私たちの暮らしを支える物流の大動脈です。

この記事では、海上輸送とコンテナにまつわる用語を、はじめての方にもわかるように整理して紹介します。港で荷物を降ろしたあと、国内で誰がどう運んでいるのかまで、ひとつの流れとして見ていきましょう。

海上輸送の主役「コンテナ」

コンテナは、貨物を入れて運ぶための規格化された大きな箱です。サイズがそろっているので、船・トラック・鉄道のあいだで中身を出し入れせずに、箱ごと積み替えられます。これが海上輸送を大きく効率化しました。

コンテナの数は、20フィートコンテナ1本を1として数える「TEU」という単位で表すのが一般的です。また、1本のコンテナを1つの荷主の貨物だけで使い切る方法を「FCL」、複数の荷主の小口貨物をまとめて1本のコンテナに積む方法を「LCL」と呼びます。荷物の量に合わせて使い分けるわけです。

コンテナの種類

種類特徴主な用途
ドライコンテナもっとも一般的な箱型。温度管理はしない雑貨・機械部品など一般貨物
リーファーコンテナ冷凍・冷蔵の機能がある食品など温度管理が必要な貨物
フラットラックコンテナ屋根や側面の壁がなく、床と両端の柱だけの構造大型機械など箱に入らない貨物

コンテナに積む・降ろす

コンテナに貨物を積み込む作業をバンニング、コンテナから貨物を取り出す作業をデバンニングといいます。どちらも倉庫や物流センターでよく行われる作業です。外装には、仕向け地や荷主を見分けるための記号であるシッピングマーク(荷印)を付けます。

船の種類と積み方

コンテナだけを専門に積む船がフルコンテナ船です。船倉や甲板にコンテナを効率よく積み重ねられるように設計されています。

一方、穀物・石炭・鉱石のように、包装せずにそのまま大量に運ぶ貨物もあります。こうした貨物をバルクカーゴといい、それを運ぶ専用船がバルクキャリアです。袋や箱に詰めずに船倉へそのまま積み込む方法はバラ積みと呼ばれます。

国内の港と港を結ぶ海上輸送は内航海運業が担っています。また、トラックごと船に乗せて運べる長距離フェリーも、長い距離を移動する手段のひとつです。

港で働く設備と人

船が着いて荷役をする岸壁の場所をバースといいます。大型の船が着くためには、船の水面下の深さである吃水に見合った水深が必要です。

コンテナターミナルでは、巨大なガントリークレーンが船からコンテナを吊り上げて岸壁に降ろします。ヤードの中では、コンテナをまたぐように走るストラドルキャリアなどの荷役機械が、コンテナを運んだり積み重ねたりします。

  • ガントリークレーン:岸壁でコンテナを船に積む・船から降ろす
  • ストラドルキャリア:ヤード内でコンテナを運ぶ・積み重ねる
  • デリック:船や岸壁に備え付けられた、貨物を吊り上げる装置

海上輸送を支える書類と仕事

海上輸送では、書類も大切な役割を持っています。

  • 船荷証券(B/L):船会社が貨物を受け取ったことを証明する書類。貨物を受け取る権利を表す有価証券でもある
  • 積荷目録(マニフェスト):その船に積まれている貨物の一覧

荷主から依頼を受けて、船や飛行機、トラックなどの手配をまとめて引き受けるのがフォワーダーです。自分では船を持たず、最適な運び方を組み立てる「輸送のプランナー」のような存在です。

海と陸をつなぐ「複合一貫輸送」

船・鉄道・トラックなど、複数の輸送手段を組み合わせて、ひとつの契約で一貫して運ぶ方法を複合一貫輸送といいます。コンテナはここでも活躍します。箱ごと積み替えられるので、手間と時間を減らせるのです。

途中の港で別の船に積み替えることはトランシップと呼ばれます。そして、港のコンテナターミナルと荷主の倉庫や工場のあいだを、トラックでコンテナを運ぶ陸上輸送をドレージといいます。

つまり、どれだけ大きな船で運ばれてきた荷物でも、最後の区間は陸上のトラックが運び、倉庫で仕分けされてお店や家庭に届きます。

運ぶ・保管するのは、国内のトラックと倉庫

海を越えてきた荷物も、港に着いたあとは、トラックが運び、倉庫が保管・仕分けをして、はじめてお店や家庭に届きます。海上輸送の知識は、国内の物流の仕事を知る入り口にもなります。

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まとめ

海上輸送の中心はコンテナです。規格のそろった箱だからこそ、船・鉄道・トラックのあいだを箱ごと積み替えられます。港ではガントリークレーンなどの機械が荷役を行い、船荷証券などの書類が荷物の受け渡しを支えています。そして港に着いた荷物は、国内のトラックと倉庫がリレーで届け先まで運んでいます。

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このテーマの用語一覧

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